第1回見学会報告
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日   時 平成16年 12月6日(月)午後1時00分〜 午後5時   4台の車に分乗して見学
参 加 者 合計11名  環境課 石川氏も参加
見学場所 1.新狭山ハイツ(狭山市青柳)土淵氏が案内
2.太誠産業(狭山市柏原工業団地内)ごみリサイクル事業
3.東京都有機農業堆肥センター(東京都青梅市新町6−7−1)
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1.新狭山ハイツ(狭山市青柳)
  新狭山ハイツ団地独自で行っている生ごみ処理、 土淵氏が案内
生ごみ処理機は2基、団地のほぼ中央にそれぞれ専用の小さな小屋に設置
出来た肥料は、堀兼地区の 3 軒の農家に試験栽培をしてもらっている。
団地内の2箇所に設置 1日 60〜80Kgの処理能力がある
団地内の2箇所に設置 1日 60〜80Kgの処理能力がある
(意見又は感想)
 T.K
   家畜ふんを混ぜての堆肥化は、入間市にとっては、現実感がないように思えました。又、出来上がった大量の堆肥をスムーズに消費する方法を、先ず考えなくてはならないのでしょうね。(狭山市は、うまく行っているようでしたが)
 K.M
   此処でも矢張堆肥の売れ行きが心配されていました。
 K.K
   自分達で生ごみ処理を始め、大型団地とは言え140戸もの方達が参加していることに頭の下がる思いした。しかしながら、ボランティアで成り立っており、長続きさせるにはこれからも多くの課題をクリアしてゆく必要が有りそうです。早くボランティアから脱却し、行政や専門業者に移管する必要性を感じます。
 N.M
   新狭山ハイツの電気処理機での堆肥にする方法は、設置場所の手入れがよくされていて、臭いも悪いものではありませんでした。しかし、大勢が参加し続けるためには、土淵さんのような人が一箇所に3人は必要でしょう。生ごみをその場所まで届けること、当番制などで清潔を保ち、篩にかけて堆肥にする、などなど持続することに難しさを感じました。
 H.S
   土淵さんの努力には頭が下がる思いがした。 団地の方々の説得には大変なことだったと思う。しかし、これからは市の予算が年々削減されていくということ、そのためメインテナンスもボランティアで支えているということ、ごく少数の人の努力だけでは長続きしないように思った。生ごみ分別に参加されている方は団地の約30%、生ごみ分別に参加されていないこの団地の方々はこの事をどのように思っているのか。マンションが年々増加する入間市でも、この様な生ごみ処理を個々のマンションに義務付けるのも一つの方法ではないかと思う、また、団地でも同様に考える。それによりごみの総量を減少させることが大事ではないかと思った。また、生ごみ分別以外に気が付いたことは、落葉の季節なのに、団地内に落葉が散らかっていないことである。みんなきれいに収集され一箇所にまとめられているのに感心させられた。
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新狭山ハイツ 土淵さんより
生ゴミリサイクルを進める会について
1.新狭山ハイツ生ごみリサイクルモデル事業について
   狭山市のごみの内、燃やすごみが 80% 以上あり、燃やすごみの約 45% が生ごみです。したがって、ごみ減量の決め手は生ごみをリサイクルして有効活用することです。しかしながら、生ごみを上手く処理して肥料にする事が出来るかどうか、良く判らなかったので、実験をする必要がありました。そのために、新狭山ハイツが手を上げて実験設備を設置したわけです。
 設備設置については、検討グループを募集し、既に生ごみリサイクルを進めていた東村山市や、武蔵野市の処理機を見学し、 6 社を選んで説明会を行い、見積りを出してもらって検討した結果、現在の設備を設置することになりました。
 なお、出来た肥料が有効活用されなければなりませんので、堀兼地区の 3 件の農家に試験栽培をしてもらっています。なお、ハイツの実験が上手くいったので、市では業者に委託して生ごみリサイクルを進めており、現在、全市で 3000 戸以上の参加者があります。
2.現在の処理能力と処理量
   設備能力は1基 100 戸分で、1日 60kg 〜 80kg 処理できます。2基ありますから、 200 戸分処理できます。現在、生ごみリサイクルに参加して戴いている方は 135 戸ですので、半分くらいしか使われていません。もっとたくさんの方に利用していただきたいのです。
 どうか、市に出すごみを減らすために生ごみリサイクルにご協力下さい。
 生ごみは 85% が水です。生ごみを燃やすごみに出すことは、水を燃やしていることになります。水は燃えませんから、助燃剤に石油を燃やすことになります。 と、言う事は、それだけ無駄な税金を使うことになりますし、地球温暖化のためにも良くない事です。
3.将来の見通し
   以前は、処理に使う電気量、消臭機の薬剤、設備点検費用等のランニングコストの実費として、市から年間 90 万円の助成金をもらっていました。
 しかし、市の財政が厳しくなった為、平成 16 年度は助成金を 70 万円に減らされました。そこで、やむを得ず業者に委託していた設備点検を、自分たちで行う事により凌ぐことにしました。しかし、来年度は更に減らされて、 65 万円になるようです。
 もしも、もっとたくさんの方が参加して戴いて、設備能力一杯の稼動をすれば、もっと多くの費用を入手できるようになります。
 現在は、2週間に1回行っている肥料の取り出しボランティアの方は、無料でやって戴いておりますが、資本的にゆとりさえあれば、多少とも手数料を支払いたいな、と思っていますがそれも出来ません。皆様のご協力を切にお願いします。
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2.太誠産業(狭山市柏原工業団地内)ごみリサイクル事業
  エコパラダイスペールを使用して狭山市内の3800戸より生ごみを分別収集し、一時発酵まで処理している会社。
大きなエコパラダイスペールで収集 集められた生ごみ、貝殻も見える
ずらり並んだ発酵機 処理中
処理中を覗くことができる 完成
(意見又は感想)
 T.K
   太誠産業(機械の音で説明がよく聞きとれなかったのですが…)何事も“簡単に済む”ことを良しとしている様な、世の風潮の中で、生ゴミの水を切り、完全分別し、回収後は毎回バケツを洗うことおっくうに思う人は多いでしょう。参加世帯を増やすPRは、効果を上げているのでしょうか。  
 K.M
   太誠産業から肥料会社に一時発酵された堆肥が渡りますが、肥料会社の取引価格や肥料会社がどんな加工して販売しているのか、何れくらいの単価で販売されているのかが判りませんでした。また、肥料会社が太誠産業から受け取った物に対する意見が聞かれませんでした。それは肥料会社が喜んで引き取っているのかという事です。喜んで引き取っているのであれば、参加家庭を増やす運動を大々的に展開できますが?  
 K.K
   入間市とは取り組み姿勢の違いを感じた。狭山市は最初から焼却量の削減、埋め立て量の削減を謳っており、基本姿勢がしっかりしている。現在ごみ1トン当たりの回収・焼却費は4万円、生ごみの回収処理は6万円。焼却炉の原価償却費を加味すればほとんど変わらないと言う。生ごみを回収した分の費用がそのまま削減されるわけではないのですが。
 N.M
   太誠産業では、家庭でエコパラダイスペールを使って溜めた生ごみを市に委託された業者が回収して来て一次処理、それを篩にかけて異物を除去する。その後、他の肥料会社で二次処理し、有機質肥料にして農地へ還元する。
 狭山市は、もうすでにここまでやっているのですね。3800世帯が参加しているそうです。 この日、ビニール・プラスティックとして回収して来たものを袋から出して処理出来ないものを取り出す作業の場面を見せてもらいましたが、とても大変な仕事です。自分が出すごみの行方やそこでどんな作業がなされているのかなど、関係者以外考えることはないでしょう。住民一人一人が、この様子を是非、知っておく必要がある、と心いたく感じました。
 H.S
   生ごみを分別収集において一番障害となる「いやな臭い」、臭いの出ない不思議な「エコパラダイスペール」を使用して狭山市内の3800戸より生ごみを分別収集し処理、狭山市もよくこの段階まで実行できたと思う。一時発酵処理までとはいえ「分ければ資源、分けなければごみ」と言うとおり、リサイクルによって資源の有効活用、CO2の削減に貢献できていると思う。行政と市民の熱意がここまで実現できたのだと思う。
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3.東京都有機農業堆肥センター(東京都青梅市新町6−7−1)
  東京都が有機農業を推進するために、畜産農家から家畜ふん等を使って、優良な堆肥を生産するための実証モデルプラント。生産される堆肥は有機農業を進めるモデル団地農業家等に供給され、農地の健全な土づくりに役立て、できるだけ化学肥料や化学合成農薬を使わない、より安全な農業物を供給することを目的とした施設。
東京都食堂より集められたバケツ 24 〜 48 時間で 完全分解する
処理機 バイオメイト
密閉式縦型混合発酵槽 左から2人目が説明役
大型発酵設備 完成品
(意見又は感想)
 T.K
   太誠産業(機械の音で説明がよく聞きとれなかったのですが…)何事も“簡単に済む”ことを良しとしている様な、世の風潮の中で、生ゴミの水を切り、完全分別し、回収後は毎回バケツを洗うことおっくうに思う人は多いでしょう。参加世帯を増やすPRは、効果を上げているのでしょうか。  
 K.M
   太誠産業から肥料会社に一時発酵された堆肥が渡りますが、肥料会社の取引価格や肥料会社がどんな加工して販売しているのか、何れくらいの単価で販売されているのかが判りませんでした。また、肥料会社が太誠産業から受け取った物に対する意見が聞かれませんでした。それは肥料会社が喜んで引き取っているのかという事です。喜んで引き取っているのであれば、参加家庭を増やす運動を大々的に展開できますが?  
 K.K
   施設としては申し分ないものですが、良質堆肥を作るためか、1年も寝かすなど、効率が悪い気がします。やはり、民間に任せるほうが良いと思います。また、行政であるために対象が東京都に限定されていることも問題です。なお、入間で実現するにしても建設費が4億円もかかることを考えると夢物語のような気がします。
 N.M
   東京都有機農業堆肥センターでは、都庁食堂からの生ごみに家畜ふんや剪定枝チップを混ぜて堆肥にし、農地へ還元しているところでした。
 H.S
   大掛かりな設備で1年程度をかけ、生ごみを処理するには最適であると思う。また、出来上がった堆肥も質がいいということ、理想的といえる。しかし、限られた設備や、期間で処理するには贅沢な方法であると思う。行政だからこそ効率化、能率化をあまり考慮しないでできる設備であり、いきなり入間市で適用できるかと言うと疑問である。
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全体を通して (意見又は感想)
 T.S
   三箇所の見学で感じたことは、生ごみ問題の難しさでした。最大の難点は、水切りだと思います。参加者が頭打ちになるのもこれに起因するのではないでしょうか。  新狭山ハイツ、東京都堆肥センターでのデータは参考にはなりますが、入間市の現状では実施が困難です。やるとすれば狭山市のリサイクル事業を検討するのが現実的だと思います。
 K.M
   対策として、有機百倍運動の方々と堆肥の使用方法について協議する必要があると考えます。
  (1)分別について
   東京都の場合は生ごみの出所が限られた業者なのに分別が矢張問題になっていました、狭山市の場合も今以上に参加家庭を増やすには分別の事をやり易くする方法を考える必要があります。
 生ごみのリサイクルをしている事例を数多く集め、これから我々のやろうとしているものに合致する方法を生み出さなければと思います。  
  (2)生ごみのリサイクルを実施する最低条件
   東京都の場合は青島知事が音頭を取って始まっており、狭山市の場合、最初は有志で始まったのでしょうが拡大していく課程で市長の考えが大きく影響しているように聞きました。
 従って、旗揚げは我々のグループから始めることになりますが、一定の時期に市長並びに関連機関の態度を明白にすることが肝要と思います。  
  (3)旗揚げの方法
   特定の自治会での特定の家庭(10家庭でも)の賛同を得て、狭山ハイツ方式で開始し、作成された堆肥をクリーンセンターなどで関連する流通過程にのせる事を考えて見てはいかがでしょう。  
 K.K
  今のところ民間業者を活用した狭山方式が最適と思います。
  1)第一優先に土地のある家庭の自家処理を進める。
  2)同時に狭山方式の生ごみ回収を進める。
  3)業者が東京有機農業センターのような堆肥化工場を持つとさらに良い。
  4)従来のゴミ回収費用の算出を重量制にする。生ごみ分の費用がそのまま浮くことになるので、
   その費用を生ゴミ回収費用に割り当てることが出来る。
 N.M
   3つ の中では、東京都有機農業堆肥センターの方法が、実現した後持続しそうに思います。どれも気が遠くなる思いですが。取りあえず、可燃ごみから生ごみを別にすることはどうでしょうか。有機化も良いかも知れません。私としては今までどおり EM ぼかしを使って堆肥を作り、小さな庭に埋め続けることになるでしょう。可燃ごみの量は、確実に少なくなっています。週2回で充分です。  
 H.S
   大掛かりな設備で1年程度をかけ、生ごみを処理するには東京都有機農業堆肥センターの方法が最適であると思うが、現状を考えると狭山市のエコパラダイスペールを利用した生ごみ分別によるリサイクル処理が最短距離にあるような気がする。現在緊迫しているごみ処理問題を解決するには明日からでも実施したいくらいである。行政と市民が一体となって始めてごみ処理問題が解決するのではないかと思った。
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