第5回見学会報告 埼玉県環境整備センター
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日   時 2008年2月12日(火) 9:00〜17:00
集合場所   市役所、市のバスで移動
参 加 者 26名 (内スタッフ3名)
見学場所 埼玉県環境整備センター、(株)エコ計画、オリックス資源循環(株)
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思ったより多くの市民の参加があった。皆さん、それぞれが環境やごみ問題に関心のある方が多く、現地の説明員に対して質問が続き、時間を超過することが多く、案内の方はやきもきしていたようだ。個々人ともいろいろ話をしたが、まだまだ市内にはごみ問題に対して関心のある方が沢山いて、そのような方が集まれる機会を提供できれば大きな力になるのではと思った。今回の見学ツアーは本当に有意義なものであったし、楽しいものでもあり、大成功だと思う。
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1.埼玉県環境整備センター
  ここは日本でも最先端の廃棄物処分場であり、地元住民が納得できる環境に配慮の行き届いた埋立て処分場となっている。埼玉県にはもとより全国各地から見学者が絶えない、県民としても自慢できる処分場である。受け入れごみは焼却灰や粉砕されたビンなどの固形ごみである。
入間市もH16年度には年間3500万円(運搬費を入れると4180万円)を支払って約2000トンのごみを搬入している。
 
2.彩の国資源循環工場
  2−1.(株)エコ計画
各種産業廃棄物、一般廃棄物、特別管理廃棄物など幅広いごみを受け入れ、焼却処理、コンピュータの基盤回収、肥料、RPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)固形燃料などを作っている。RPFは廃プラスティック、古紙から作られ、石炭が8円/kgに対して2円/kgと価格が安く、また石炭より灰分が少なく非常に優れた燃料とのことである。
なお、多くのごみの受け入れ価格は35〜45円くらいだが、物によって価格は大きく変わる。
 
2−2.オリックス資源循環(株)
話を聞く限り理想的なごみ処理工場である。医療ごみのような特殊なごみを除いて殆どのごみを処理することが可能であり、廃棄物を一切出さずに全てを資源化し、発生する熱エネルギーで発電を行っている。受け入れごみのうち産業廃棄物が6割、特別管理産業廃棄物(医療除く)と一般廃棄物で4割。年間300日稼動し、60日はメンテナンス。旧川崎製鉄が建設し、3交代24H稼動で維持管理も行っている。
なお、平均受け入れ価格は40円/kgとのこと。
処理能力は450t/日あるが、現在300~350t/日を処理。
 
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今回、すばらしい施設を見てきたが、みなすばらしい。しかし、
1.未来永劫、埋立てを続けていいのか?という疑問は消えない。
2.分別不要のリサイクル処理が本当によいのか
3.本当にサーマルリサイクルはよいのか?
これらの点については施設側の説明だけでなく、自ら確認してゆく必要があるだろう。

  釼持記 
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