平成16年度「みんなのごみ部会」活動報告
生ごみリサイクルを目指して
Nプロジェクト

平成17年8月17日 みんなのごみ部会
1.はじめに
   平成13年7月に創立した入間市環境まちづくり会議では、平成14年5月の総会後の意見交換会で21世紀は環境の世紀、中でも入間市のごみ問題の危機感から、ごみに係わる部会の設置を希望する意見があった。
 平成14月からの第2回環境市民講座は入間市のゴミ問題をテーマに実施され、意見交換会でもゴミ問題が顕著であった。
 入間市環境まちづくり会議会則10条には自主的活動やネットワークづくりを進めるため部会を置くことができるとあります。これまでの積み上げから 平成15年6月の環境まちづくり会議総会では、ごみに係わる環境部会の設置を確認することとなった。
  会報5号のとおり部会設置の実現を目指し、運営委員が音頭をとり8月に部会を開催し、ごみ減量とまちの美化が2大テーマであることを確認し、しばらく時間があいた後、12月に岡内会長はじめ担当委員と市環境課担当者が対策会議を開き再スタートをきるための計画を練った。年明けから会員への連絡を再開し、平成16年 2月17日に部会を開催し活動が再開した。(仮称)ごみ部会として独立し、本多部会長などが選出され活発な活動が始動した。
  名称についてはいつまでも(仮称)のままでは続けられないとのことから「みんなのごみ部会」となり、現在に至っている。
 みんなのごみ部会では、この1年間の活動通じて、市民自らがゴミ問題解決にむけて知恵をしぼり、汗をかいていくことを確認しあい、今日まで活動してきた。
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2.平成16年「みんなのごみ部会」の活動経過
 
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平成15年8月に第1回会合を行い。その後、平成16年2月からは毎月 1 回の活動を開始し、各自の持っている情報交換から始め、ごみに関する学習計画を立て知識を吸収した。また世話役(役員)を決め、部会の名称を決め、徐々に生ごみの堆肥化に取り組む方向性が見えてきた。
クリーンセンターの職員による入間市のごみの現状報告を聴講
生ごみ堆肥化施設の見学・・・詳細は各「見学会報告」を参照・・・こちら >>
新狭山ハイツ
狭山市の生ごみ処理 ( 太誠産業 )
東京都有機農業堆肥センター
加藤商事
生涯学習フェスティバルの「生ごみリサイクル教室」参加
狭山市方式による生ごみペールを使用した生ごみ処理の体験
 詳細は「みんなのごみ部会のあゆみ」を参照・・・こちら >>
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3.入間市のごみの現状
   多くの方はどんな時にごみの問題を肌で感じるのであろうか? ごみ集積所においては「分別されていない」、「指定日以外にごみが出されている」、人の少ないところでは「不法投棄されて汚らしい」、焼却施設や埋め立て場所の近くの人は「ごみ収集車がうるさく汚らしい」など感じているかもしない。しかし、ごみ問題の中心はごみ集積所からごみを収集し、中間処理、焼却、埋め立てをするところにある。ごみは集積所に持ってゆけばその先は自動的に処理され、個人がごみ問題を肌で感じることが出来る機会が非常に少ないのが実態である。  
 関係者の努力にもかかわらず、入間市のごみ問題は危機的状況にある。このまま推移すれば、数年後には深刻な事態(捨てる場所がなくなる、市の財政を圧迫など)に陥ることが予想される。

 ごみ問題の深刻化は入間市だけではなく、早急な対策が必要 に なっている。以下に、入間市のごみ問題を列挙する。
 
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データの上ではごみが多少減少傾向 ( 平成13年度 54268 トン、平成15年度 51732 トン ) にあるように見えるが、先行きの見通しはまったく不透明。このように大量のごみが定常的に発生しているところに問題がある。
ごみ処理費用 ( 平成15年度 17.7 億円、ただし設備の原価償却費は含まず ) は年々増大し、入間市の財政に大きな負担となっている。また、財政悪化により宮寺の焼却施設の解体費用 ( 数億円といわれている ) を確保することも出来ない状況に追い込まれている。焼却炉の寿命は15年といわれており、10年以内には現在の焼却炉の建て替えに膨大な税金の投入が必要になる。
最終埋立地の寿命が8年 ( 焼却灰の再資源化により延命化を図っているが、予算との関係で何処まで延命できるか不透明 ) を切り、その先の見通しが立っていない。
資源化率の向上は積極的に行っているが、一人一日100gごみ減量キャンペーンなどの各種対策に伴う目に見えるごみ減量効果がでていない様に思える。
   問題として捉えられるようにしてゆかなくてはならない、個人の身近な問題としては生ごみの分別回収、ごみの有料化、個別収集などが考えられる。
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4.「みんなのごみ部会」の検討案
家庭系生ごみの減量とリサイクルへ向けた案 「Nプロジェクト」
   温暖化など多くの環境問題を抱える私たちの地球。
 私たちは、日本の食料自給率の向上、脱焼却により温暖化の原因であるCO 2 の発生抑制や環境汚染の減少、ごみ埋立地の延命化、エネルギー効率の向上などを考え持続可能な社会づくりを目指す必要がある。そのためには、循環社会形成とごみ減量を早急に進めなければならない。
 ごみ減量には、発生抑制(リデュース)、再利用(リユース)、再生利用(リサイクル)の3R運動があるが、まず、生ごみリサイクルによる焼却ごみと埋立量の削減を提案する。
 入間市では、現在、家庭から出る「生ごみ」は「可燃ごみ」として収集され、焼却されている。ごみ全体からすると約37%が「生ごみ」で、生ごみは、有機物や肥料成分、ミネラル分などを含み、本来自然界があるべきバランスで保有していた有効な資源であり、生ごみを資源として活用できれば、焼却する必要もなくなる。  生ごみの有効利用は、入間市環境基本計画の六つの基本方針の中で、二番目の 『 安心して健康に暮らせる生活環境を保全する 』 の基本施策「きれいな空気を守る」「土壌・地下水の汚染を防止する」「有害化学物質による汚染を防止する」。三番目の 『 豊かな自然環境を保全創造して、活かす 』 の基本施策「畑を守り、活かす」。そして、五番目の 『 環境負荷を低減して、循環型の社会をつくる 』 の基本施策「エネルギーを有効利用する」「ごみの減量や再使用、再利用を推進する」に関連し、また、「環境にやさしい行動宣言」の行動メニューの2、3、 18 、 20 などの実践ともなる。
 そこで、どのように「家庭系生ごみのリサイクル」を推進するか検討した。 まず、基盤づくりとして、 生ごみリサイクル情報を発信し、市民に浸透させることが重要である。そのためには、環境まちづくり会議のホームページの活用や生ごみ専門誌を発行する必要がある。
 生ごみのリサイクル実行方法については、全国でいろいろな取り組みがなされているが、狭山市が実施している、家庭から出る生ごみリサイクル事業の検討の結果、そのシステムの一部を取り入れる。家庭で生ごみが腐敗しにくい抗酸化溶液配合のバケツを使用し、集積場所へ週1回出し、業者が回収することであり、回収後の処理方法は、A、B案の二通りのうちどちらかを選択して実施したいと考えている。
 
   狭山市は、Aの方法で進めていて、平成14年から250世帯で開始し、現在、3,800世帯が参加している。
 入間市としても、平成19年までに全世帯の5%(2750世帯)の生ごみリサイクル参加を目指し既に、入間市において生ごみ堆肥化が可能な業者の見学なども実施し、下調査をした。
 いずれにしても、生ごみは食品循環資源であるとする市民の意識を醸成する必要があり、市民のための啓発など、施策も積極的に行うことが重要である。
 生ごみリサイクルの本提案を実施するために必要な費用と生ごみ削減による費用削減額について狭山市の例を挙げる。
  増加費用:5.8万円/トン
  減少費用:4万円/トン
 この数値からは費用が2万円/トンの増加となるが、焼却炉の原価焼却費等を加味すると減少費用のほうが多くなり、全体としては費用削減になる。
 生ごみが全てリサイクル(堆肥化)されると、焼却量は約半分、ダイオキシンなどの化学物質の減少やCO2の減少、また焼却灰の埋立量も半分となり、最終処分場の延命化にも大きく寄与することが可能となる。ただし、この数値はごみ全体のトン当たりのごみ処理費用で比較したものであり、実際に生ごみ回収を実施した時にどのようになるかは更なる詰めが必要である。
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5.「みんなのごみ部会」の目的目標:Nプロジェクト(案)
  目的:「みんなのごみ部会」はごみの減量(3R)とごみのない美しい町を作るために積極的に活動し、
    住みやすい住環境を実現するために段階的に下記のことを実施する。
    「生ごみのリサイクル」の意味から(仮称)「Nプロジェクト」と命名する。
 
● N1プロジェクト:みんなのごみ部会メンバーによる家庭における生ごみ分別テスト
参加者
期 間
目 的
:みんなのごみ部会メンバー10名以上
:平成17年(2005年)2月〜4月までの3ケ月、状況により延長
:エコパラダイスペールを使用して下記のことを確認する。

1.生ごみ処理で一番問題となる「いやな臭い」が発生するか
2.1日1人当りの生ごみの分量(重量)及び可燃ごみ全体に占める割合の測定
   (まだ一部のメンバーなので、増員する)
3.「エコパラダイスペール」の取り扱いについて何か問題があるか
4.各家庭での協力体制及び問題意識
エコパラダイスペールの詳細は「ふしぎなエコパラダイス」を参照・・・こちら >>
 
● N2プロジェクト:モデル地域でのエコパラダイスペールを使用しての生ごみ分別テスト
参加者
期 間
目 的
:入間市内でのモデル地域2〜3ヶ所 約200〜300世帯
:平成18年度(2006年)中に開始 約1年間
:一般家庭でエコパラダイスペールを使用して生ごみを分別して回集し、堆肥化まで実施する。
 N1プロジェクトの確認事項に加えて、下記のことを確認する。

1.地域での協力体制及び環境整備で何か問題がないか
2.生ごみ収集において何か問題はないか
3.行政での生ごみ分別に関わる問題(処理費用等も含め)がないか
4.実際にごみ減量がなされたか
5.処理業者に於ける生ごみ分別処理に関わる問題がないか
6.リサイクルされた堆肥の評価及び利用方法
 
● N3プロジェクト:入間市内における生ごみ分別を行う参加世帯を募集する
参加者
期 間
目 的
:対象生ごみ分別参加世帯を5%(2,750世帯)とし、ごみ全体の約1.8% 957tを資源化する。
:平成19年度(2007年)までに
:一般家庭でエコパラダイスペールを使用して生ごみを分別して回集し、堆肥化まで実施する。
 N2プロジェクトと同様のことを確認する。
 
● N4プロジェクト:入間市内における生ごみ分別を行う参加世帯を拡大募集する
参加者

期 間
目 的
:対象生ごみ分別参加世帯を30%(16,500世帯)にし、ごみ全体の約11.1% 5742tを
 資源化する。
:平成22年度(2010年)までに
:一般家庭でエコパラダイスペールを使用して生ごみを分別して回集し、堆肥化まで実施する。
 N2プロジェクトと同様のことを確認する。
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